最近見た幽霊画の話(八戸学芸員倶楽部勉強会)
最近、幽霊画をたくさん見ています。
幽霊は視ませんが、幽霊画はよく観ます。
現在、個人研究として幽霊画をとりまく環境を調査しているのです。
先週、八戸学芸員倶楽部の勉強会で現在の調査状況を報告し、他の学芸員さんからアドバイスや興味深い情報提供をいただきました。
私が所属している八戸学芸員倶楽部は、八戸市内の学芸員が有志で結成した集まり。市内の学芸員がそれぞれの専門分野や館をこえて互いに研鑽しようと2017年に結成しました。私も初期メンバーの1人で、勉強会(約2ヶ月に1回開催)で発表するのも2回目。このほか、八戸ブックセンターでブックトークショーを開催するなどして活動しています。
勉強会には、歴史や考古、民俗、美術など様々な分野の学芸員が参加しているため、毎回、自分だけでは気付けなかったことを色々と教えてもらっています。
さて、今回の発表では、弘前市、八戸市の大慈寺、大阪の大念佛寺、遠野市の4箇所でみてきた幽霊画や、各土地の様子を発表しました。
弘前市ではギャラリー森山でゆうれい展を拝見し、「お化けを守る会」の情報を色々と得ることができました。
また、八戸市の大慈寺では、八戸市を代表する日本画家・橋本雪蕉の筆と伝わる《幽霊絵図》を調査!お盆の時期だけ展示しているそうで、間近でじっくり調査させていただきました。
大阪の大念佛寺では、1年に1日(8月第4日曜日)しか公開されない幽霊画12点を目撃。
さらに、遠野市立博物館で八戸市と縁深い遠野の文化や歴史を感じ、特別展「遠野物語と河童」を観たり、河童淵で河童を釣ってきたりしました。
幽霊画を見て、気づいたことや考えたことがたくさんありましたが、それはまた次の機会にお話しましょう。
shineriプロフィール
学芸員(美術)のお仕事をしています。それ以外にも個人研究や趣味を色々やっております。八戸学芸員倶楽部のオバケ妖怪・おちゃらけ担当。※注:当ブログでの発言はすべて個人的なものです。